(VOVWORLD) -トランプ氏は19日、電話会談は「非常に良い話し合いだった」と記者団に語り、2時間近く協議したと説明しました。
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は19日の電話会談で、10月末から韓国で始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で対面会談を行い、来年前半にトランプ氏が訪中することで合意しました。トランプ氏は中国に乗り込んで「ディール(取引)」を図る構えです。両首脳は中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業売却も協議し、トランプ氏は会談後、習氏が米事業売却を巡り承認したと述べました。
トランプ氏は19日、電話会談は「非常に良い話し合いだった」と記者団に語り、2時間近く協議したと説明しました。貿易や麻薬性鎮痛剤フェンタニルの米流入問題、ロシアとウクライナの和平、パレスチナ自治区ガザの問題なども議論しました。
トランプ氏は合意内容として、第2次トランプ政権下で初の習氏との対面会談をAPECで実施し、自身の訪中と習氏が「適切な時期」に訪米するとSNSで発表しました。
また、記者団に対してティックトックの米事業売却を巡る手続きが進められるとの認識を示しました。米IT大手のオラクルを含むグループが買い手候補に挙がっているが企業名には言及しませんでした。データ流出や安全保障上の懸念に関し「厳しく管理する」と述べました。
トランプ氏は「習氏に感謝したい。彼は紳士であり、われわれの関係は良好だ」と持ち上げ、今後の首脳対話を通した問題解決に意欲を示しました。
中国国営新華社通信によりますと、習氏は電話会談でティックトックの米事業売却に関し、「中国政府は企業の希望を尊重する」と述べました。中国の法律に一致した解決策になることが「喜ばしい」との意向も示しました。
ただ、米側に対し「一方的な貿易制限措置を取ることは避けるべきだ」と求めました。「中国企業が米国で投資をするために公平、非差別的なビジネス環境を提供することを望む」と注文を付けました。